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耐食性能を評価する塩水噴霧試験とは?
塩水噴霧試験とは、金属材料や塗装・メッキ皮膜などを施した製品に対して、24時間連続で塩水を噴霧させることで、腐食を促進させて、耐食性を評価する試験です。塩水噴霧試験を行う目的、すなわち耐食性とは、材料が酸化や化学反応によって引き起こされる錆や腐食に耐える性質のことを指します。特に、錆は雨が降る場所や湿気の多い場所で生じやすいため、塗装物に対して塩水を噴霧することで耐食性能を評価しています。カチオン電着塗装の役割は特に金属材料を錆や腐食から守ることにあり、これにより企業の塗装技術の能力が評価されます。
当社がメインとする自動車は長期に渡り公道を走り、塩害地域や寒冷地でも使用される為に高い耐食性の表面処理が求められます。お客様に提供される製品が、年月が経ち、錆びてしまったら、大きな問題になります。例えば、電子部品のカバーが腐食して、錆びが堕落し基板がショートすることやエンジンを支えるマウントが腐食して堕落する、足回りの部品が腐食して堕落する等、走る、曲がる、止まる、といった安全性を確保するのも塗装の役割となります。
耐食性の高い製品の塗装を実現する当社の取り組みとは?
カチオン電着塗装.comを運営する藤塗装工業では、テストピースや現物製品を社内の24時間×365日の塩水噴霧試験機で耐食性を評価しています。その他、耐食能力を低下させる要因については、それぞれ対応しています。
①塗装前素地の脱脂管理
・前処理洗浄の温度・濃度条件
・洗浄シャワー圧力管理
②リン酸亜鉛皮膜処理管理
・リン酸亜鉛皮膜処理液の温度・濃度条件
・シャワー圧力管理
③電着塗装の管理
・塗料NVなど塗料条件の管理
・塗装規格に合わせた、適切な膜厚の管理
④焼付温度・時間の管理
・被塗物の温度測定を自社で実施
・炉内の一定温度の保持時間の管理(焼付温度条件内に被塗物が入る)
⑤テストピースで評価
・毎月、ラインごとにSPCC材(3枚)とGA材(3枚)を評価
・立ち上がり製品は初品評価、量産になっても定期的に評価
カチオン電着塗装のことなら、藤塗装工業株式会社にご相談ください!
当社では試験機、試験条件はJIS Z 2371に基づき管理しており、お客様の試験規格に合わせて塩水噴霧試験を行う事ができます。例えば、840時間連続での塩水噴霧試験の実績もあり、それ以上の時間も試験することが可能です。異なるお客様の業界毎に定められる規格に合わせた耐食試験を行うことが出来ることはもちろんのこと、ご要望に応じて個別の製品への塩水噴霧試験も承っております。耐食性能に不安のある方は、お気軽にご相談ください。