塗装事例

自動車のエアコン部品はエバポレーター、コンプレッサー、コンデンサーなどから構成され、車種による違いはありますが基本的にボンネットの中に格納されております。当然、格納される際にはブラケットにより固定されますが、ボンネットの中とはいえ外気に触れる箇所であるため、錆が発生する可能性は十分にあります。また、支えるエアコン部品によっては、冷却された空気により結露が発生し、錆びが促進されてしまいます。エアコンを支えるブラケットが錆びてしまうと異音が発生してしまうのはもちろんのこと、最悪の場合エアコンが落ちてしまいます。これを防ぐために耐食性に優れたカチオン電着塗装が採用されています。また、耐食性だけでなく、放熱性においても性能を発揮しているものとなっております。
多品種少量生産の呼吸品であるため、同じような見た目の製品のご依頼を度々いただいておりますが、他製品の混入を発生させないように、数量や膜厚の管理を徹底して行っております。この取り組みからお客様にご満足いただくことができ、カチオン電着塗装のみのものだけでなく、組付け・パッキン貼りや、グレー・ホワイト・シルバー色などで上塗りの後工程ありの依頼もいただいております。