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技術コラム

ハジキとは?塗装不良を起こさないための当社の取り組み

カチオン電着塗装は耐食性に優れた塗装方法です。しかし、塗装時の製品の取り扱いや製品の掛姿勢を誤ると、塗装不良が発生します。そこで今回は代表的な塗装不良である「ハジキ」についてその対策をご紹介します。

カチオン電着塗装における「ハジキ」とは?

「ハジキ」とは、塗膜の一部が下地に露出する現象であり、塗装面に塗膜が押しのけられたような凹みが生じる塗装外観不良のことです。ハジキの原因は、下地面と塗料の間で発生する表面張力の不均等性が挙げられます。ハジキを防ぐためには、被塗物の状態と塗装工程の十分な管理が必要です。

 

「ハジキ」が起こる原因とは?

ハジキを引き起こす被塗物状態と塗装工程をそれぞれご紹介します。
該当する項目がございましたら、これを機に見直しいただければと思います。

①被塗物状態

・支給品に加工油が固着している
・電着塗装前の異種塗装で付着したダストやマスキングテープの接着剤が付着したまま
・洗浄タンクに油が混入する
・ダイカストで使用される離型剤が残存している
・乾燥した空気や離型剤が塗膜内に浮き出てくる

②塗装工程

・シャワー洗浄不足により、防錆油が残存している
・塗料槽内に油分や異物を持ち込んだ
・パイプ形状品の内部が十分に洗浄出来ていない
・塗料に含まれる気泡が塗装中に弾けた
・コンベヤ走行時、塵や油等が被塗物上に落下している

「ハジキ」を引き起こさない藤塗装工業の環境作りとは?

カチオン電着塗装.comを運営する藤塗装工業では、自社で塗装した製品からハジキが発生しないように、下記の3つの項目に意識して取り組んでいます。

①工程管理

・毎週末の設備メンテナンス及び清掃の実施
・湯洗洗浄、脱脂洗浄液の温度、スプレー圧、ポイント測定
・毎日の洗浄状態、塗装状態をテストピースを使用して確認

②塗料槽へ油分の持ち込み防止

・パイプ形状品は協力メーカーにて外製化
・設備更新時、ポンプなどの油分を除去してから設置

③製品への付着防止

・コンベア潤滑油の塗布量管理
・コンベア走行時のエアブロー清掃
・汚れた手袋、ウエスの使用管理

カチオン電着塗装のことなら、藤塗装工業株式会社にご相談ください!

水溶性塗料を入れた槽に被塗装物を浸漬するカチオン電着塗装では、確実なマスキングを施さなければ、後工程で不具合が生じてしまいます。当社では、多種多様な材質・形状・サイズのマスキングを標準品として取り揃えており、お客様のニーズに合わせたマスキングパーツを使うことで設計通りの塗装結果を得ることが可能です。また、レーザーマスキングは微細加工も対応することが可能です。「塗装の際にどんなマスキング治具が適しているのか分からない」というご要望に対して、形状・サイズ・作業性を考慮したマスキングパーツの設計提案も行っておりますので、マスキングでお困りの方はお気軽にご相談ください。

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